小田原の農園でナシの出荷始まる-甘みと果汁の豊富さが特徴

たわわに実ったナシと水野さん一家

たわわに実ったナシと水野さん一家

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 水野農園(小田原市鬼柳、TEL 0465-36-6334)で8月4日より、「小田原の梨」の出荷が始まった。

甘みと果汁の豊富さが特徴の小田原のナシ

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 同農園は約70年前からナシの栽培を始めており、現在の水野仁司さんで3代目。農園の面積は約90アール。園内には約300本の梨の木が植えられており、大きい木になると500個程の実が採れる。

 栽培している品種は、上品な甘さとシャリッっとした食感でキメの細かい果肉が特徴の「幸水」と、大玉で酸味と甘みのバランスがとれた果汁が豊富な「豊水」の2種類。

 同農園周辺は地下水位が高く井戸は自噴しておりポンプ無しで水が自然にわき出ているほか、大昔の川のはんらんで堆積(たいせき)した砂や砂利の上に農園があるためとても水はけがよく、余分な肥料は抜けて甘みの強い果物ができるという。

 これまで同地域では「足柄梨」として栽培してきたが、水野さんの代から「小田原の梨」とネーミングして全国へ届けている。生産量などの理由から市場にはほとんど出しておらず、生産量のすべを庭先と宅配で販売しているため、熱心なリピーターからは毎年出荷の2カ月前ごろから予約が入り、近ごろでは入手が困難な状況にもなっている。

 水野さんは「おかげさまで毎年購入者に好評いただいており、むいていてもポタポタ垂れるほど果汁が豊富なナシ。『小田原=梨』のイメージはないかも知れないがぜひ味を試してみてほしい」と話す。

 価格は箱入りで3キロ=1,500円、5キロ=2,500円、10キロ=5,000円。

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