南足柄市近郊で現在、「西村早生柿(にしむらわせがき)」「富有柿(ふゆうがき)」「次郎柿(じろうがき)」などブランド柿の剪定(せんてい)作業が進んでいる。
水田の換金作物として導入が進んだ同地域の柿。最近では、「富有柿」と「IIiG-16」から誕生しシャキシャキした触感が売りの品種「太秋(たいしゅう)」も導入した。
JAかながわ西湘農業協同組合(小田原市鴨宮)では、柿の効率よい成長のために「剪定講習会」を開催し集荷量の安定化を目指している。同組合の保田喜保さんは「枝や芽の充実状況で収穫量や品質が異なる。剪定の際は、枝と芽を確認しながら、残す枝を決めていく。剪定が翌年のなり具合に及ぼす影響は大きく、柿を栽培する中で重要な作業となる」と話す。
保田さんによれば、研修会には41人が参加し熱心に剪定手法を学んでいたという。「秋の味覚を代表するおいしい柿の収穫が待ち遠しい」と期待を寄せる。