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箱根で「絶景日帰り温泉」龍宮殿本館、80年の歴史を生かしてリニューアル

テープカットの様子(7月21日、左から山口昇士町長、西武ホールディングスの後藤高志社長、プリンスホテルの赤坂茂好社長、プロフィギュアスケーターの荒川静香さん)

テープカットの様子(7月21日、左から山口昇士町長、西武ホールディングスの後藤高志社長、プリンスホテルの赤坂茂好社長、プロフィギュアスケーターの荒川静香さん)

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 プリンスホテル(東京都豊島区)は、「プリンスグランドリゾート箱根」内の施設「芦ノ湖畔蛸川(たこがわ)温泉龍宮殿」(箱根町元箱根)の本館をリニューアルし、7 月22 日に「絶景日帰り温泉 龍宮殿本館」として開業した。

男性・女性用浴室のいずれからも芦ノ湖と富士山の絶景が楽しめる

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 プリンスグランドリゾート箱根はザ・プリンス箱根芦ノ湖など五つのホテル、大箱根カントリークラブなど四つのゴルフ場、箱根園のアミューズメント施設で構成される。その中のひとつ芦ノ湖畔に姿を見せる「芦ノ湖畔蛸川温泉龍宮殿」は、国の登録有形文化財にも登録されており、趣のある施設としてファンも多い。

 1957 年7 月1 日に「箱根プリンスホテル和風別館・龍宮殿」として開業した同施設。その歴史は、1938 年3 月1 日、飛島組(現=飛島建設)の先代社長であった飛島繁氏により静岡県の浜名湖にある景勝地・弁天島に宇治の平等院鳳凰堂を模した龍宮殿本館の前身である高級ホテル「浜名湖ホテル」から始まる。

 その後、「浜名湖ホテル」は浜名湖畔から箱根芦ノ湖畔への移築され「箱根プリンスホテル和風別館・龍宮殿」とし新たな歴史を歩み始めた。浜名湖で生まれ、箱根芦ノ湖畔という安住の地にたたずみ、世界各国の著名人に日本の伝統的な建築を味わうことができる施設として、こころ安らぐ日本の風情を提供。2012 年から営業を休止していたが、「リニューアルしてよみがえらせて欲しい」との声が上がっていた。

 今回のリニューアルで、絶景を楽しめる日帰り温泉として開業。絶景を楽しみながら入る温泉は、同施設内の自家源泉「蛸川温泉」の湯を使用。「箱根十七湯」の中でも一番新しく、「駒ヶ岳山麓から噴出した幻の湯」と言われている。

 リニューアルは、既存の大浴場を男性専用の浴室として改修。新たに女性専用の内湯・露天風呂、スチームサウナを増床。男性・女性用浴室のいずれからも芦ノ湖と富士山の絶景が楽しめる。宿泊、日帰り両面での利便性向上のため、湯休処、食事処「富士」、宿泊者専用ラウンジなどの付帯施設も整備。さらに温泉を楽しむために「貸切個室」(1 室120 分4,000)、「SPA ASAGAO『槿』」も設置された。

 グランドオープンを前日にひかえた7月21日、箱根町の山口昇士町長、プロフィギュアスケーターの荒川静香さんを招いて、西武ホールディングスの後藤高志社長、プリンスホテルの赤坂茂好社長の4人でテープカットがおこなわれた。

 同ホテルで箱根芦ノ湖エリアの事業戦略を担当する稲葉健二さんは、「国の有形文化財の建物にもなった歴史ある建物が、日帰り温泉施設になった。今後も大切に維持していきたい。芦ノ湖と富士山の絶景を、ぜひ温泉から楽しんでもらえれば」と来館を呼び掛ける。

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