「江之浦ダイビングサービス アクアランド」(小田原市江之浦)の沖で「ダンゴウオ(団子魚=Lethotremus awae」の赤ちゃんが表れダイバーたちを喜ばせている。
「見つけると幸運」といわれ「エンジェルダンゴ」の愛称で呼ばれているダンゴウオ。泳ぐのが苦手なため、腹ビレが吸盤に変化して岩などに吸着して生息している。小さな甲殻類などを餌にし、寿命は1年ほどと短い。
撮影した江之浦ダイビングサービスの野瀬勝利さんは「赤いおなかのふくれたダンゴウオは先月見つけた親のダンゴウオ。大きさは2センチくらい。先月あたりから産卵時期で、親のダンゴウオは巣穴をみつけて、その巣穴で産卵したと思われる。卵からふ化したダンゴウオの赤ちゃんの大きさは3ミリほど。小さいので肉眼では分かりづらく探すのは困難なため、見つけられるとラッキー」と話す。
新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸)の伊藤寿茂さんは「小さいなりに生き延びる知恵を持っている。個体の色や模様にバリエーションの多い魚種で、北は青森、南は相模湾に多いが、三重、新潟などでも確認されている。冬のアイドル」と話す。
同館広報の山崎秀之さんは「当館でも、相模湾で採取したダンゴウオを『相模湾ゾーン・相模湾キッズ水槽』で展示。そのかわいらしさが評判になっている」と話す。