箱根の夜をイルミネーション、プロジェクションマッピングなどの「明かり」で彩り、冬の新たな魅力を提案するプロジェクト「箱根・すてきな灯(あか)り」が始まる。
箱根エリアの施設64社と83人が参加する横断的な組織「箱根プロモーションフォーラム(箱プロ)」が主催し、神奈川県・県西エリアの活性を目指す「県西地域活性化プロジェクト」が協力して行われる「箱根・すてきな灯り」。参加施設が力を合わせて箱根を訪れる観光客に向けて冬の箱根の魅力と過ごし方を提案する。
参加する各施設は工夫を凝らして箱根の夜の魅力をプレゼンテーションする。芦ノ湖に停泊している観光遊覧船にイルミネーションを施してライトアップする「湖に浮かぶイルミネーション」。日没前には富士山のシルエットも浮かび上がり幻想的な風景を楽しむことができる。箱根観光船(海賊船)は箱根町港(2月1日・8日・15日・24日)で、芦ノ湖遊覧船は箱根関所跡港(12月2日・9日・16日・23 日)で行われる。
特別運行の乗り物に乗って澄み切った夜景と星空を鑑賞できるのは、箱根駒ヶ岳ロープウェーの「箱根宙旅(ソラタビ)」(11月1日~12月30日)。少しでも星に近づこうと駒ヶ岳山頂から夜空を眺める企画。箱根十国峠ケーブルカーの「トワイライト運行」(11月24日、12月1日・8日・15日・22日・23日・24日、2019年1月12日・13日・19日・26日)では、360度のパノラマと駿河湾に沈む夕日や富士のすそ野に広がる夜景を鑑賞できる。
彫刻の森美術館はナイトミュージアム「光のアーティスト高橋匡太とつくる参加型ライトアップ」(12月1日~2019年1月6日)を行う。ちょうちんを持って彫刻庭園を巡ると、出合う彫刻のライトアップに呼応してちょうちんの色が移ろいゆき、参加者の動きが夜景を作り上げる仕組み。その時だけの明かりの模様を楽しめる。
箱根ラリック美術館は、「あかりの競演 ラリックとドーム兄弟~100年の時間ときを照らした光のアンサンブル~」(12月22日~2019年3月17日)を行う。企画展で開催されているラリックとドーム兄弟の時代を照らした照明器具の数々を展示する。
この他、箱根ガラスの森美術館は「一生に一度、必ず見ておきたいクリスタルガラスのクリスマスツリー」、星の王子さまミュージアムは「星の王子さま」の世界を体感しよう~」など多彩なプログラムを用意する。
箱根の冬景色を代表する「トワイライト花火」は今年で4回目。クリスマス2夜連続で打ち上げられ、日が落ちるトワイライトタイムに絶景の大輪の花が出現しクライマックスとなる。
参加するプリンスホテルの稲葉健二さんは「各施設が冬の箱根の魅力作りに挑戦したので、素晴らしいコンテンツを用意できた。そしてもう一つ、満天の星も参加するので感動的となる。この冬、ぜひ明かりに輝く箱根を見にお越しいただければ」と呼び掛ける。