地域循環型の自然養鶏と安全な環境で野菜やかんきつ類を生産している「春夏秋冬」(小田原市久野)が、添加物を一切使わずに商品作りをしている「旅するコンフィチュール」(横浜市)と連携して「レモンカード」を発売する。
卵黄、砂糖、果汁、果皮、バターの他、レモン、ライム、オレンジ、タンジェリンなどのかんきつ類を煮詰めて作るフルーツカード(Fruit curd)。素材の持つ力が味を左右するデザートで、ジャム、マーマレード、コンフィチュールなどと共に扱う「旅するコンフィチュール」のような専門店もある。
「レモンカード」の商品化を担当するのは、週に2日だけオープンする「旅するコンフィチュール」の違克美(ちがいかつみ)さん。横浜にアトリエを持ちながらフランス菓子の製菓技術を生かして商品作りをしている。
春夏秋冬の檀上貴史さんは「自分で育てた鶏卵と自分が育てたフルーツで『フルーツカード専門店』を開店しようと夢を持っていた。だが、『旅するコンフィチュール』の違さんと出会って、その計画書を破り捨てた。生産は、優れた調理技能を持ち、日々センスを磨くプロに任せ、自分は生産に注力し、より良い生産物を作ることに専念しようと考えを改めた」と経緯を話す。
檀上さんは「無理を言って違さんにお願いして良かった。小田原の地で育った鶏卵とレモンの相性もとても良い。ぜひ味わってもらえれば」と呼び掛ける。
価格は900円。