富士屋ホテル(箱根町宮ノ下)は、生分解性ストローへの切り替えやクリーンアップエコトレッキングなどの取り組みが評価され、神奈川県が推進している「かながわプラごみゼロ宣言」の賛同企業として登録され、神奈川県知事より登録証が贈られた。
2018年夏、鎌倉市由比ガ浜でシロナガスクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが発見された。全国でSDGs(エスディージーズ=Sustainable Development Goals)達成に向けて優れた取組を行う29自治体を「SDGs未来都市」として選定されているが、神奈川県もその一つ。
打ち上げられたクジラの件を「クジラからのメッセージ」として受け止め、持続可能な社会を目指すSDGsの具体的な取り組みとして、深刻化する海洋汚染、特にマイクロプラスチック問題に取り組むことになった。
富士屋ホテルでは、廃プラスチックによる広域的な環境汚染や、漂着ごみによる海岸の景観等の悪化は深刻な環境問題としてとらえ、環境汚染防止に対応することが企業としての責任と考えて、主旨に賛同し、引き続き持続的な社会貢献ができるよう努力することとした。
ストローの生分解性ストローへの切り替えなども早くから手を打ちスピードを持って推進してきた富士屋ホテル。「かながわプラごみゼロ宣言」の賛同企業になったことで、こうした活動を加速して推進することになる。
富士屋ホテルの植野高久さんは「これからも環境問題に対して積極的に取り組み、企業として社会貢献できるよう努力していきたい」と話す。
賛同企業数は、3校、10団体、81社で合計94団体となる。