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神奈川・大井町の「天ぷら・満天」5周年 幸運の天丼づくりを目指して

「銀座は修業の地。自分の店を構える夢を抱いて頑張った日々がある」と渡辺さん。「本格銀座天丼」と命名

「銀座は修業の地。自分の店を構える夢を抱いて頑張った日々がある」と渡辺さん。「本格銀座天丼」と命名

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 開業して5周年を迎えた「天ぷら・満天」(大井町金子、TEL 0465-46-9789)が「本格銀座天丼」(1,260円)を1日10食限定で提供している。

本格銀座天丼

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 店主の渡辺賢吾さんは、天ぷらの老舗「銀座・天一」や「ハゲ天」で修業した経歴を持つ。新年のあいさつとして修業先を訪ねた際にヒントをもらいメニュー化したのが「本格銀座天丼」。エビ2尾、魚介が1枚、エビと貝柱のかき揚げ、ナスと季節の野菜の天ぷら、満天名物の玉子の天ぷらが盛られている。

 渡辺さんは「銀座は私の修業の地。自分の店を構える夢を抱いて頑張った。そしてやっとの思いで独立。銀座で教わったことをこの天丼に託してみた。私にとっては原点の一品」と話す。

 「本格銀座天丼」の提供を始めた1月末、一人の学生が来店して「本格銀座天丼」を注文。帰り際に「満点は取れないけど受験で力が出せるように縁起を担いで『満天』に来た。この天丼を食べて頑張れる気がしてきた」との言葉を残して帰って行ったという。

 渡辺さんは「その彼が先日、あふれるほどの笑顔で母親と来店。その笑顔から受験に受かったと直感。2人して同じ天丼を注文した」という。天ぷらを揚げていると2人の会話が途切れ途切れに「浪人させてくれてありがとう」「お父さんも喜んでいるよ。きっと」などの声が聞こえた。

 その光景をカウンター越しに見ながら、揚がったかき揚げの油を落として丼によそった渡辺さんは「天ぷら屋をやっていて良かった。食べてくれる人を元気することができる幸運の天丼を、これからも提供していこう」と思ったという。

 営業時間は11時~15時、17時~21時。火曜定休。

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