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小田原に風魔忍者を知る「NINJA館」 忍者を地域の文化資産と位置付け活用

忍者について学ぶ「戦国シアターゾーン」

忍者について学ぶ「戦国シアターゾーン」

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 日本百名城に選ばれる小田原城の「歴史見聞館」が4月20日より「NINJA館」としてリニューアルオープンし、小田原北条氏を陰で支えたとされる「風魔忍者」を国内外にPRする拠点に生まれ変わる。

「日本忍者協議会」発足の記者会見の様子(2015年10月9日撮影)

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 風魔忍者の頭領(とうりょう)は代々「小太郎」を名乗った。忍者ファンに知られる五代目は身長2メートル以上もあり眼光が鋭かったと伝えられている。岸本斉史さんの忍者漫画「NARUTO(ナルト)」(週刊少年ジャンプ連載、1999年~2014年)に風魔忍者が登場したことから多くの人に存在が知られるようになった。

 神奈川県と小田原市は「忍者」を日本の文化資産として位置付け、国内外の観光客を誘客するための情報発信を行い、地域経済の活性化を図ることを目指して設立した「日本忍者協議会」の発起人として参画。設立記者発表会には、黒岩祐治神奈川県知事と加藤憲一小田原市長が出席し風魔忍者をアピールした。

 リニューアルした施設は、小田原北条氏の歴史や風魔忍者について学ぶとともに、最新のデジタル技術を駆使した映像や体験型の展示手法を駆使し、子どもから外国人まで幅広い層が楽しめる内容にする。

 「戦国シアターゾーン」では、戦国時代にタイムトリップして窮地の小田原城を救う忍務が言い渡される。「忍術体験ゾーン」では五感を使った忍術体験で敵陣に潜入。変装術、侵入術、水術、歩法、記憶術、からくり屋敷、隠形術、見敵術など、風魔忍者になりきり忍術を身につける。「実戦ゾーン」では、体を動かすことでスクリーンに現れる手裏剣を武器に敵の忍者と戦う。

 「NINJA館」のオープンを記念して4月20日・21日と27日~29日、「風魔NINJAウイーク」を開催。和楽器演奏、忍者演武、手裏剣打ち・吹き矢・弓矢を習得できる風魔忍者道場、忍者衣装着付けなどを行う。

 施設を運営する小田原市観光協会・DMO推進サブマネジャーの朝尾直也さんは「風魔忍者は小田原城を拠点に関東一円を治めた北条氏を陰で支えたとされている。忍術体験やからくり屋敷、敵の忍者と対戦ができるシミュレーションシアターなど楽しめるコンテンツから成る体感型施設。NINJA館として生まれ変わる小田原城歴史見聞館に来館いただければ」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時(4月20日は9時30分開館)。入館料は、大人=300円、小・中学生=100円。休館日は12月31日・1月1日。

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