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小田原の「御感の藤」が見ごろ 「北條五代祭り」を祝福するように咲き誇る

藤棚いっぱいに花を咲かせる「御感の藤」(撮影=松下善彦)

藤棚いっぱいに花を咲かせる「御感の藤」(撮影=松下善彦)

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 小田原城址公園にある「御感の藤(ぎょかんのふじ)」が見ごろを迎え訪れる人々を喜ばせている。

「見事な花に心なきことよ」と、馬を止めて感嘆した歴史的なエピソードを思いながら観賞する人も

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 「小田原市指定天然記念物」と「かながわの名木100選」に選ばれている「御感の藤」。1883(明治16)年に住民の手によって受け継がれながら育てられていた「野田藤(ノダフジ)」(マメ科)で、花房が1メートル余りにもなり藤棚いっぱいに花を咲かせている。

 その名は、大正天皇が皇太子の頃、この藤の花の下に召馬が駆け込み、花を散らした。それを見た皇太子は 、「見事な花に心なきことよ」と馬を止めて感嘆されたことから命名されたといわれている。

 折しも小田原では、五代約100年にわたり領民の安寧(あんねい)を理想とする国づくりを行った北条氏を称(たた)える「第55回 北條五代祭り」(北條五代歴代城主墓前供養=5月2日、武者隊出陣式・市中パレード=3日)が行われている。3日の出陣式には、北条早雲役として、俳優の合田雅吏さん、四代北条氏政役として高嶋政伸さんが出場するため多くの人々でにぎわいを見せる。

 「まるで北條五代祭りを祝福しているように咲き誇っている」「心地よい風が藤の香りを運んでくる」の声も上がり観賞に来る人も多くなっている。

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