ポーラ美術館(箱根町仙石原小塚山、TEL 0460-84-2111)では、8月10日より開催の現代アート展「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」に連動した特別メニュー「シンコペーション」を提供する。
開館以来初となる現代美術の作家たちに焦点を当てた「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」展。ポーラ美術館の絵画、彫刻、東洋陶磁など多岐にわたるコレクションを、現代美術の第一線で活躍する作家たちの作品と共に紹介する。
作家は、オリヴァー・ビア、アブデルカデル・バンシャンマ、カンディダ・ヘーファー、石塚元太良、磯谷博史、アリシア・クワデ、セレスト・ブルシエ=ムジュノ、スーザン・フィリップス、プリンツ・ゴラム、ヴォルフガング・ティルマンス、渡辺豊、横溝静ら。さらにポーラ美術館コレクションより、ルノワール、モネ、ロダン、セザンヌ、マティス、ピカソ、ダリの作品が合流して展示される。
展示会タイトルの「シンコペーション」とは「切分法」とも呼ばれ、音楽においてリズムを意図的にずらし、楽曲に表情や緊張感を与える手法。今回の展示では、空間全体に広がるインスタレーション、音、映像、野外展示、写真、絵画など、現代の作家たちによる多様な表現と、時代や国境を越えた過去の巨匠たちの作品とを展示。「そこに発生する様々なリズムを楽しむ」趣向。
この展示会に共感し挑戦したシェフがいる。ポーラ美術館内のレストラン「アレイ」の中曽龍彦(なかそ・たつひこ)シェフ。展示会のテーマ「シンコペーション」をコース料理に仕立てて提供する。展示会の出展作品「クリナメンv.2」をイメージして、サクッと揚げたエビのフリットと彩り豊かな野菜をアサリのソースで味わうオードブルに仕上げている。メインディッシュも香辛料の入った蜂蜜で焼き上げたカモを、オレンジ風味のソースで楽しむ一品などでメニューを構成する。
「レストラン アレイ」は、増加傾向にあるインバウンドの来店客への対応として、ビーガンメニューも導入する。食材に動物の肉、魚介類、卵、乳製品、蜂蜜を使わず、「素材そのものが持っている香りや味わい、彩りの美しさなどを追究した」というセットメニュー「ベジミートとひよこ豆のキーマカレー(Chickpea and soya keema curry)」。サラダプレートとハーブティーが付く。
価格は、限定コースメニュー「シンコペーション」=2,980円、ビーガンメニューの「ひよこ豆のキーマカレーとサラダプレート」=2,480円。
営業時間は11時~16時。「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」は12月1日まで。