箱根ホテル(箱根町箱根、TEL 0460-83-6311)で、芦ノ湖に面した庭園内にハンモックとパラソルが設置され、訪れる人に喜ばれている。
箱根・芦ノ湖の高原・湖水リゾートをけん引し、6月15日で95周年を迎えた「箱根ホテル」。その歴史は、江戸時代、箱根宿の本陣・旅籠(はたご)として営みを続け、明治以降も多くの人々を迎えた旅館「はふや」までさかのぼる。街道沿いの名旅館として長い間、多くの旅人に利用されてきた。
富士屋ホテルの3代目社長山口正造は、芦ノ湖畔の高原リゾートづくりのために野村洋三が所有していた「はふや」を買収して、箱根ホテル株式会社を設立。凜(りん)とした姿を湖面に写す姿に魅力を感じ多くのリピーターが宿泊。「庭園に身を置くと箱根の自然に包まれていることを実感できる」と散策する人も多い。
ハンモックとパラソルを設置したことで、湖面や芦ノ湖上を吹き抜ける風、穏やかな波音など箱根の魅力を感じることができるため利用者からの評判も良い。
箱根ホテルの久保寺伸彦さんは「さわやかな風と静かな波音を感じながらゆらゆらと揺れるハンモック。寝そべって眺めるまぶしい緑と夏の澄んだ青空は、日常を忘れ、心洗われる贅沢なひと時。数種のビール、タピオカミルクティー、かき氷などテイクアウトメニューも拡充。ぜひ利用していただければ」と呼び掛ける。