エアモビリティの交通プラットフォームを開発するAirX(東京都新宿区)とプリンスホテル(同豊島区)が3月20日、東京~箱根間を移動するヘリコプター輸送サービスの実証実験を始める。
今回は昨年7月27日~9月8日に続き2度目の実施。ヘリポートを箱根園ゴルフ場から箱根駒ケ岳山頂に変更し、到着後はロープウエーで「プリンスグランドリゾート箱根」まで下りながら、芦ノ湖や箱根外輪山の絶景も楽しめる。
夏休みやゴールデンウイーク、週末を中心に慢性的な交通渋滞が課題となる箱根エリア。ヘリコプター利用により、短時間で到着できることに加え、通常のチャーター料金に比べ1人当たり約8分の1の価格を実現。併せて、機材の活用によりヘリコプター遊覧を箱根の観光コンテンツとして定着させることも視野に入れている。
「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の稲葉健二さんは「平常時、車で東京から2時間ほどかかる箱根に、約35分で移動できるヘリコプターは箱根の旅行を変える。日帰り旅行でも観光が可能となるため効果は大きく期待できる」と話す。
東京は「東京ヘリポート」(東京都江東区)、箱根は「箱根駒ケ岳山頂」にある平地を利用。運航期間は3月20日~5月6日。タイムテーブルは、往路が東京発9時30分→箱根着10時5分。復路は箱根発15時→東京着15時35分。最少催行人員2人。天候不順などで欠航がある。遊覧飛行は10時~15時(東京~箱根間の運航が行われた場合に実施)。