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ザ・プリンス箱根芦ノ湖が7月1日に営業再開 安全で清潔な空間での滞在目指して

7月1日からの営業再開を控えた開業準備の様子

7月1日からの営業再開を控えた開業準備の様子

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 芦ノ湖畔にある「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」(箱根町元箱根、TEL 0460-83-1111)が、7月1日からの営業再開を控え開業準備が完了した。

4月22日に満開を迎えた「湖畔の一本桜」

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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、約2カ月間臨時休業していた「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」。プリンスホテルでは、より安全で清潔な空間で快適に滞在できるように、新たな衛生・消毒基準「Prince Safety Commitment(プリンス セーフティー コミットメント)」を策定して導入した。

 この基準に基づいて、パブリックスペースや客室の清掃などの清掃と消毒を徹底して行い、感染防止の予防対策も完了した。一部「箱根水族館」など限定で営業していた「箱根園」も、「箱根駒ケ岳ロープウェー(箱根元宮神社)」などを含めて全ての施設が営業を再開する。

 「ザ・プリンス箱根芦ノ湖」の稲葉健二さんは「実は、営業再開を一番喜んでいるのは『湖畔の一本桜』だと思う」と話し始める。1956(昭和31)年に箱根プリンスホテル(現=ザ・プリンスホテル箱根芦ノ湖)の建設に伴い、芦ノ湖畔に桜を植えることが決定した。

 樹命と標高からオオシマザクラが選ばれ、箱根に近い伊豆半島に自生しているオオシマザクラ5本が選ばれ寄せ植えされた。5本は互いに寄り添い、標高の高さから来る寒さなどに耐え抜いて毎年見ごろには淡い紅白色の花を咲かせている。凜と咲くその姿を毎年見に来るファンも多く、「勇気づけられる」「きれいなだけでなく威風堂々として力強い」「芦ノ湖、富士山、桜が揃う」などの声も上がる。

 今年の満開は4月22日。本来ならば多くの人が訪れる中で満開を迎える予定だったが自粛で訪れる人は少なく、その後、施設は臨時休業となった。稲葉さんは「誰も見る人がいない中で、全力で咲き誇っていた。まるで私たちを激励するように全力で咲き、そして静かに散っていった。多くのスタッフが勇気と力を頂いた」と話す。

 7月1日。万全の準備をして営業が再開される。稲葉さんは「『湖畔の一本桜』と同じように箱根の魅力をより多くの人に感じてもらえるようなサービスをしていきたい」と意欲を見せる。

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