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箱根の高校生が編集するも配布困難となった英字新聞、「米バッグ」でよみがえる

函嶺白百合学園の高校生が2019年に編集・制作した英字新聞

函嶺白百合学園の高校生が2019年に編集・制作した英字新聞

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 箱根町にある函嶺(かんれい)白百合学園の高校生が2019年に制作するも台風19号やコロナ禍の影響で配布できなかった英字新聞が、関係者や地域の新聞「神静民報」の協力で「米(MY)バッグ」としてよみがえった。

米袋を再利用し、函嶺白百合学園の高校生が制作した英字新聞も利用されている

 国際教育と外国語教育に重点を置く函嶺白百合学園。特に英語に関しては、中学1年~高校3年を対象に毎週火曜を「イングリッシュ・デー」とし、英語を校内で積極的に使う日としている。朝礼での聖歌歌唱、職員室でのあいさつや授業などが英語で行われている。

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 高校生が取材・編集・制作した英字新聞「HAKONE POST」は、インバウンド向けの観光案内の役割を持たせ高校生の若い感性で仕上げた。そのレベルは高く、「英語に関しても的確な文章」と評価され配布を楽しみにしていた人も多いという。

 その期待を台風とコロナ禍が奪い去った。配布できなくなり、インバウンド観光客も激減。英字新聞は、日の目を見ることがなくなってしまった。

 これを知った当時PTA会員だった田中みゆきさんが、新聞の再利用に着目して動き出した。田中さんは小田原に在住し、現在は神奈川県西部をエリアとする神静民報で編集・制作の仕事に従事。以前から米袋のリサイクルバッグ作りをしており、英字新聞を取り入れようと発案した。

 この経緯を記事化した「神静民報」の記事や資料によれば、「米袋は紙の内側がコーティングされ、丈夫で破れにくいのが特徴。バッグはその表側に英字新聞を切り抜いて貼り、抗菌・防湿効果のある『柿渋』を重ね塗りして強化。さらに内布を張り、丁寧な縫製で仕上げられた」と紹介している。製作に当たっても米穀店、米農家、工芸家や内職会社、福祉作業所などが関わり、この県西地域への思いを共有したという。ブランド名は「トレーサリー(Tracery)」。

 「アトリエヴァイツェンサエ(Atelier Weizen SAE)」(小田原市早川)と「マツシタ靴店」(栄町)で数量限定販売されている。マツシタ靴店の松下善彦さんは「使うほど味が出るバック。高校生が制作した英字新聞も読むことができる。問い合わせも多い」と話す。

 価格は2,500円。

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