湯本富士屋ホテル(箱根町湯本)の桜が見頃を迎え、今年始まったライトアップで夕暮れから幻想的な光景を見せている。
上皇・上皇后両殿下がご来館されたときの記念にホテルに植樹された枝垂れ桜
小田原近郊には、天守閣やお堀とソメイヨシノが競演する小田原城址公園、滝のように垂れ下がるシダレザクラ(枝垂れ桜)が圧巻の長興山招太寺、ソメイヨシノ・山桜・豆桜など1000本が咲き桜のトンネルを作るアネスト岩田ターンパイク箱根、早咲きの品種から遅咲きの品種まで全11種を楽しめる小田原フラワーガーデンなど桜の名所は多い。
小田原で見頃を迎えた桜は、徐々に標高の高い箱根に向かって山登りする「桜の山のぼり」が始まる。箱根湯本地域から標高が高くなり始めることから「山登りのスタート地点」ともいわれる。今年は、湯本富士屋ホテルの桜も例年より早めに開花。今年始まったライトアップでホテルのホワイエから鑑賞する人も多い。
湯本富士屋ホテルの角田光裕さんは「ホテルにある枝垂れ桜は、2010(平成22)年5月に上皇・上皇后両殿下がご来館されたときの記念にホテルで植樹。きれいに咲いている。毎年、枝垂れ桜を見に来るリピーターもいらっしゃる。ホテル側のライトアップされた桜は、宿泊客から『幻想的』と喜ばれている。静かに咲き誇る桜を、ご覧いただければ」と呼び掛ける。
ライトアップは18時~22時30分。