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「小田原梨」出荷続く 果肉を味わう「幸水」と果汁を楽しむ「豊水」など2品種

約90アールの農園で「小田原梨」を栽培。果肉を味わう「幸水」と、果汁を楽しむ「豊水」の2品種を栽培している水野農園(撮影=松下善彦)

約90アールの農園で「小田原梨」を栽培。果肉を味わう「幸水」と、果汁を楽しむ「豊水」の2品種を栽培している水野農園(撮影=松下善彦)

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 富士や丹沢山系の伏流水が流れ込む酒匂川沿いにある水野農園(小田原市鬼柳)で「小田原梨」の出荷が続いている。

水野農園3代目の水野仁司さん

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 70年ほど前から「足柄梨」を栽培している水野農園。約90アールの農園で、「上品な甘さとシャリッっとした食感でキメの細かい果肉」の「幸水」と、大玉で「酸味と甘みのバランスが取れた果汁」が豊富な「豊水」の2品種を栽培し、庭先(園内)と宅配中心で販売している。

 市場にはほとんど出回らないことから固定客が多く、収穫の時期には「今年の出来は?」「出荷を楽しみにしている」など、リピーターからの連絡が入るという。水野農園3代目の水野仁司さんは「小田原梨」と命名してブランディングに挑戦。小田原の名物にするため奮闘。徐々に「小田原梨」の名を知る人も多くなっているという。

 「小田原梨」ファンの佐藤仁さん(小田原在住)は「一度味わうと忘れない味。農園のある地域は水が自然に湧き出ているほか、砂や砂利の上にあるため、とても水はけがいいと聞いている。余分な肥料は抜けて甘みが特徴の『小田原梨』ができるのでは」と話す。

 水野さんは「今年は桜と同じくナシの花も早かった。食べ頃も早いが何よりも味が良い。満足していただけるはず。ぜひ味わっていただければ」と話す。

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