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箱根・ポーラ美術館に来館者誘導装置 「期待感を高める」デザイン

ポーラ美術館に設置された来館者誘導装置「Spectra-Pass」

ポーラ美術館に設置された来館者誘導装置「Spectra-Pass」

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 ポーラ美術館(箱根町仙石原小塚山、TEL 0460-84-2111)が、建築家の津川恵理さん設計・デザインによる来館者誘導装置「Spectra-Pass」を導入している。

デザイン・設計は、津川恵理さん率いる建築設計集団「ALTEMY」とデジタルデザイナー・戸村陽さんのコラボレーション。写真は津川さん

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 昨年より新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、検温や入場制限による誘導のためベルトによるパーティションを設置して対応していた。「来館者に少しでも楽しみながら入館してほしい」「美術鑑賞への期待感を高められか」と検討した結果、この装置の導入に踏み切った。

 デザイン・設計は、津川恵理さん率いる建築設計集団「ALTEMY」とデジタルデザイナー・戸村陽さんとのコラボレーション。ロビー空間をグリッド状(格子状)に分割して、その中を巡るように進んでいく。エスカレーターの降り口からチケットカウンターまでのほんのわずかな距離を歩き進むにつれて刻々と空間が変化する。美術作品に巡り会う期待感を高めるようにデザインされている。8月6日に設置以降、来館者からは好評だという。

 ポーラ美術館の田中令以知さんは「多くの方々から『歩き進むとワクワク感が生まれとても良い』との声を頂いている。誘導されて進むにつれて刻々と変化する空間が新鮮なのだと思う。美術館ロビーの新しい手法になるのでは」と話す。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、大人=1,800円、シニア(65歳以上)=1,600円、大学・高校生=1,300円、中学生以下無料。

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