標高差981メートル、平均勾配7パーセント、総距離13.6キロの箱根路を走破する「激坂最速王決定戦2021」が11月13日にアネスト岩田ターンパイク箱根を借り切って開催される。
「激坂最速王決定戦」のゴール及び折り返し点となるのは、箱根が一望できる箱根大観山口(アネスト岩田スカイラウンジ)
小田原料金所(小田原市早川)から箱根大観山口(アネスト岩田スカイラウンジ)までの有料道路を貸し切り「ランナー専用道路」として開催される「激坂最速王決定戦2021」。平地のない激坂のみのコースが注目され、ロードレース、トレイルランニング、ウオーキングファンから注目を集めてきた。
過酷なレースは2017年から「山道最速王決定戦」として始まり、2020年からは「激坂最速王決定戦」となり、「ピストンの部」を新設。13.5キロ登り続けて、13.5キロを一気に駆け降りる往復のコースが注目。「その激しさとつらさから疲労により乳酸値が上がるだろう」との推測で『乳酸地獄』と例えられている。
レースは、「ロードレースの部」はピストンの部(27キロ)と登りの部(13.5キロ=従来の山道最速王決定戦)の2種類となり、「ウオーキングの部」(13.5キロ)と合わせて3プログラムで開催される。
招待選手として、「ピストンの部」ではスカイランニング世界選手権日本代表の三浦裕一選手、トレイル日本代表の宮原徹選手、川崎雄哉選手などが参加。「登りの部」では、三代目山の神として知られる神野大地選手、館澤亨次選手、上田瑠偉選手などのほか、青山学院大学・陸上競技部や創価大学・陸上競技部駅伝部、東海大学・陸上競技部の参加も決定している。
有料道路を貸し切ったコースのため沿道での応援はなく、山間部のため近隣住民などとの接触が少ないイベントとなる。密集を避けるためのウエーブスタート(時間差スタート)の実施、給水は無人でペットボトル給水、ゴール後にオリジナルマスク不織布マスクの配布、「登りの部」参加者は徒歩での下山を推奨するなど感染対策を徹底するという。