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大正時代の郵便局を改装した「Hakone HOSTEL 1914」 常連客が秋の箱根楽しむ

大正時代の郵便局をリノベーションした宿泊施設「Hakone HOSTEL 1914」(撮影=高橋渉さん)

大正時代の郵便局をリノベーションした宿泊施設「Hakone HOSTEL 1914」(撮影=高橋渉さん)

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 箱根・宮ノ下にある、築100年・大正時代の郵便局をリノベーションした宿泊施設「Hakone HOSTEL 1914」(箱根町宮ノ下)に常連客が訪れ、風情ある箱根のひとときを楽しんでいる。

レトロな施設を訪れるゲストをサポートしているのが管理人のKanaさん

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 1914(大正3)年に建築された旧宮ノ下郵便局の趣を生かした「Hakone HOSTEL 1914」。施設名に建築年を冠して名付け、ロビーや客室までできる限り建築当時の造りを保存利用。ノスタルジック感があふれる空間を提供している。

 レトロな施設を訪れるゲストをサポートしているのが管理人のKanaさん。箱根に来て5年。前職場もホステル勤務で、「Hakone HOSTEL 1914」に来て3年。「合わせて5年。箱根を学び宮ノ下の魅力を体得。その情報と体験を、来館するゲストへの観光案内に役立たせている。特に宮ノ下はコンパクトに魅力スポットが集まっている貴重な地域。地域の温泉、日帰り温泉、レストラン、カフェ、格式あるディナーのためのレストランなどがそろっている」とKanaさん。

 卒業後、IT企業に就職。そこで伴侶と巡り会い結婚。子どもたちの手が離れたのを機会に好きだった箱根での仕事を始めた。「箱根にはすてきな生活をしている人が多い。その人たちが箱根の魅力をレベルアップしている。自分の夢に向かってカフェを自ら作り続けている人、芦ノ湖の畔でとても和むカフェを開いている人など挙げれば切りがない」と話す。ゲストからのKanaさんの評価は、「見事なコンセルジュ」「親切」「的確な観光案内」など評価が高い。

 宿泊のための客室タイプは、ドミトリールーム、シングルルーム、ダブルルーム、和室があるほか、レトロ感にあふれる共用スペースが1階にある。いずれも大きな窓、天上、照明、床、階段などに大正時代の郵便局の面影を感じさせている。

 食事の提供はないが、Kanaさんは「提供する必要はむしろない」という。朝食には富士屋ホテル直営のベーカリー&スイーツ「PICOT(ピコット)」のパンを食べる計画の人も多く、夕食は味に自信を持つ店を紹介し喜ばれているという。

 コロナ禍でインバウンドの観光客は減るが、国内のリピーターの宿泊や1人旅の観光客が増えている。「箱根はもう秋。今年も静かな秋の箱根を楽しめる。ぜひお越しいただければ」と呼び掛ける。

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