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箱根・山北地域で新芽が作り出す緑色のグラデーション 「今が見頃」と呼び掛ける

「龍宮殿本館・女性露天風呂から眺める芦ノ湖と富士山。新緑がまぶしい」と稲葉健二さん

「龍宮殿本館・女性露天風呂から眺める芦ノ湖と富士山。新緑がまぶしい」と稲葉健二さん

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 季節がゆっくりと春から梅雨、そして初夏へ動き始めている箱根エリアで新緑がまぶしいぐらいに映え、訪れる人に自然の美しさを感じさせている。

芦ノ湖畔の新緑。その先にNINJAバスが見える

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 箱根園の稲葉健二さんは「箱根はゴールデンウイークも終わり夏までの間は静けさが戻り、訪れる人も一段落。特に6月からの梅雨時期になると芦ノ湖周辺は静寂を感じるとき。でも、知る人は少ないが、実は箱根は新緑の時期が一番のお勧め」と話す。

 長年、箱根エリアでホテル業務に携わって33年の稲葉さんは「大自然の中、新緑の『緑』は、絵で言うところの基礎が緑色で目に映る景色がまるで絵画のように映る。この時期はまだ富士山が薄化粧していて富士山らしい姿を見ることができる。箱根を知る人は5月末から6月に訪れている」と現在の箱根の魅力を解説する。

 小田原や箱根、山北地域で林業を営む「林業新月」の下田節さんも「この時期の緑は新鮮な緑。新芽が生まれたての緑となり見ごたえがある。今、小田原、箱根、山北の各地で新緑が楽しめる。林業をなりわいにして良かったと思うほど美しい」と話す。

 地域の光景にレンズを向け続けている小澤宏さんも新緑の魅力を「グラデーションの美しさ」と表現する。写真を撮り続ける中で「新緑が作り出す緑色のグラデーションとなって現れ見とれてしまうほど」と小澤さん。この時期、田植えなども行われており里山の自然な光景をカメラに収めているという。

 稲葉さんは「自然が作り出す緑色の競演。この時期、新緑を見に訪れてもらえれば」と呼び掛ける。

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