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「白いロマンスカー」が12月10日ラストラン 「心に残る車両」惜しむ声

新松田駅~開成駅を走る特急ロマンスカー・VSE(50000形)。2021年12月17日に引退が発表されてから、走る姿をカメラに収めるファンが多く見られるようになった。写真は引退発表の翌月2022年1月に撮影(撮影=樋口聡さん)

新松田駅~開成駅を走る特急ロマンスカー・VSE(50000形)。2021年12月17日に引退が発表されてから、走る姿をカメラに収めるファンが多く見られるようになった。写真は引退発表の翌月2022年1月に撮影(撮影=樋口聡さん)

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 都心から小田原箱根地域に多くの観光客を運び続けてきた「白いロマンスカー」特急ロマンスカー・VSE(50000形・50001編成)が、12月10日に行われるラストランを最後に引退する。

開成駅~栢山駅間を走行するです特急ロマンスカー・VSE(50000形)

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 2005年3月19日に新宿~箱根湯本間を最速で結ぶ「スーパーはこね」としてデビュー。初詣や初日の出を見るために利用できる「ニューイヤーエクスプレス」などさまざまなシーンで活躍してきた。特殊な構造や装置を採用していることからVSE本来の性能を維持して運行することが難しくなり、約18年の年月に幕を下ろす。

 2021年12月17日、小田急電鉄は2022年3月11日をもって特急ロマンスカー・VSE(50000形)の通常ダイヤでの定期運行を終了すること、その後は臨時ダイヤによるイベント列車などでの運行を継続し、2023年秋頃に引退する予定と発表した。この発表を受けて、沿線には特急ロマンスカー・VSEにレンズを向けるファンが多く見られるようになった。

 神奈川県を中心に鉄道を撮り続けている樋口聡さんは「VSE(50000形)の引退を一言で表現すれば『とても残念』。走行期間はおおよそ18年と少なかったがいつまでも心に残る車両だった。箱根に向かう旅人や、鋭気を養って首都圏に帰る旅人を乗せて走行する姿は格別。鉄道写真を撮り続けている中で、『白いロマンスカー』は引退して走る姿を見ることがなくなっても心に残る存在」と思いを話す。

 11月23日とラストランの12月10日の2日間、樋口さんは去りゆくVSEに感謝の気持ちでカメラに収めるという。

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