小田原の生涯学習に取り組む場を提供する「キャンパスおだわら」の開設イベントが「生涯学習センターけやき」(小田原市荻窪)で7月3日に開かれ、パティシエの鎧塚俊彦さんが記念講演を行った。
「キャンパスおだわら」は市民が主体となり、講座の提案、教室の受講、さらに学んだ成果をまちづくりに活用する取り組みで、4月1日に開設した。記念イベントを開くことになり、参加した加藤憲一市長は「豊かな学びの場を共に作っていきたい」と挨拶した。
第2部で講演を行ったパティシエの鎧塚さんは、小田原の早川地区の一夜城跡に新しく店舗をオープンする予定。講演テーマは「食を通じた地域とのかかわりと生きる力の育成」。自身の所有するエクアドルのカカオ農場での現地の農家とのエピソードを話し、「農家の人に力を借りて、地元の人と一緒になって小田原を活性化したい」と意欲を示した。小田原城と一夜城をセットにしたイベントなどで、小田原を日本中に発信し発展させることを目指すという。
レストランは28席とテラスを備え、料理とスイーツを提供する。店舗周辺の畑では湘南ゴールドやレモンなどのかんきつ類、ブルーベリーなどの栽培を行い、スイーツの素材として利用する。地元の魚や野菜・フルーツを使った地産地消を実践するという。オープンは11月3日の予定。