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真鶴で伝統の「貴船まつり」、一部縮小するも開催へ

みこしは厄年の男性約50人に担がれ貴船神社の階段を下りる

みこしは厄年の男性約50人に担がれ貴船神社の階段を下りる

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 真鶴町で7月27日・28日、国指定重要無形民俗文化財の「貴船まつり」が開催される。

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 貴船まつりの歴史は約1100年前にさかのぼる。真鶴岬の沖に一隻の屋形船が現れ、中から木造12体と村の発展を約束する書状が見つかった。村人が社を建て、神として祭ったのが現在の「貴船神社」(真鶴町真鶴)と伝えられる。その後、漁船や砕石を運搬する石船の祈とうをするなど祭りの形式が生まれたとされる。厳島神社(広島県宮島町)の「管弦祭」、塩竈神社(宮城県塩竈市)の「塩竈みなと祭」と並び、日本三大船祭りの一つに数えられる。

 今年は「小早船」「櫂伝馬」と呼ばれる船の進水は中止となったが、各所で行う「鹿島踊り」の奉納や町内を練り歩くみこしなどは実施する予定。ほかにも、みこしの進む道を清める「花山車」は高さ約3メートル・重さ60キロ以上にもなり、担ぎ上げ振る様子に観光客から歓声が上がる。

 祭りは奉納の踊りで始まり、みこしが神社の境内へ通じる108段の階段を下りる。2日目の夜に戻ってくるみこしは階段を一気に駆け上がり、踊りを奉納して幕を閉じる。

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