フォトフラッシュ

箱根登山電車100形車両の思い出(1) 写真家 遠藤桂さん「出発進行、圧力5」

1919年開業から走り続ける箱根登山電車100形車両(モハ1形104・106、モハ2形108)の引退が2028年1月末に予定されることが発表されると惜しむ声が聞こえてくる。背景には、経年劣化による修繕や部品確保が困難であることが上げられている。定期運行する普通鉄道としては日本最古の車両と言われている100形車両。最後の「吊り掛け駆動」方式の車両が引退することに思い出を語る人の言葉が心に染みる。箱根で生まれ育ち、強羅に住んでいた写真家で箱根写真美術館館長の遠藤桂さん。両親の仕事の関係で、宮ノ下の温泉小学校へ越境通学していた。「通学は、7時8分発の登山電車。夏の暑い中、冷房の無いこの旧車両。冬の雪の日は、めっぽう強く運転手さんの「出発進行、圧力5」の声。プシューとドアが閉まり、ガッタンゴットン、カンカンカンカンと踏切の音が今も聞こえる。それが温泉小学校時代と高校時代に9年間続いた通学で心に残る旧型車両との思い出」と話す。写真は遠藤桂さんがシャッターを切った思い出に一番近い1枚。(C)遠藤桂。次回は箱根写真美術館 副館長 遠藤詠子さんの「季節ごとの風や薫り」を掲載予定。

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