箱根登山鉄道で6月中旬から沿線の約1万株のアジサイが見頃を迎え、恒例の「あじさい電車」を日中に通常通り運転されることになった。
車窓近くで、大輪の花が梅雨にぬれ、鮮やかに咲く様子は初夏の風物詩として観光スポットとなっている。昨年11月には「第1回かながわ観光大賞(観光プロモーション部門)」も受賞した。
例年は夜間にアジサイのライトアップを行い、座席指定制の特別列車「夜のあじさい号」から眺めることができた。今年は想定される夏季の電力不足を考慮し、ライトアップと「あじさい号」の運転は中止される。
日中の運転は通常の定期運用と同じ全席自由席で、箱根湯本駅から強羅駅までを約40分で結ぶ。沿線は標高差が445メートルあるため見頃が徐々に高地へと移り、7月中旬~下旬まで観賞できるという。