足柄刺しゅうの作家である上田菊明さんの作品展「足柄刺繍・上田菊明傘寿の業」が現在、ギャラリー城山(小田原市城山、TEL 0465-30-2950)で開催されている。
小田原、足柄地域の産業として栄えた足柄刺しゅう。綿糸を幾重にも重ねて立体感を出したり、ぼかし染めした絹糸でグラデーションを表現したりするのが特長。大正~昭和にかけて横浜港から欧米などに輸出されていたという。
上田さんは小田原の出身。1986年に「横浜シルク博物館染展」で日本絹業協会会長賞を受賞したのを皮切りに、2005年「パリ国際サロン」の特別賞など、国内外で多く受賞歴を持ち高い評価を得ている。
今回は十二支の絵馬も含めて55点が展示され、上田さんの刺しゅうの美しさを見ることができる。
開催時間は11時~18時(最終日は16時)。入場無料。火曜定休。2月8日まで。