チャーリー・チャップリンの孫、チャールズ・シストヴァリス・チャップリンさんが4月3日、富士屋ホテルを訪れ本館45号室「チャップリンルーム」に宿泊した。
昭和7年(1932年)にチャップリンが来日の際に逗留した同ホテル。同氏は、東京で開催された「チャップリン・ザ・ワールド」のイベントのため来日。スケジュールを調整して箱根を訪れた。客室内に展示してあるチャップリンの直筆のサインや写真のほか、館内の史料展示室で開催されている「チャップリン氏ご来館80周年記念特別写真展」を観覧。庭園やホテル近くにある「チャップリンの散歩道」の散策も楽しんだ。
同氏は「祖父が宿泊した部屋、歩いた庭園、散歩道を歩きながら祖父のインスピレーションを感じた。祖父は最期の時をスイスで過ごしたが、日本の自然の豊かさや美しさ、美味しい空気はスイスとよく似ている。もしかしたら滞在中に影響を受けたのかも。また日本に来たい」との言葉を残した。
同ホテル広報担当の趙昶賢(ちょう・ちゃんひょん)さんは、「135年を迎える冨士屋ホテルをチャップリン氏のお孫さんが訪ねてもらえてうれしい。チャップリンが宿泊した部屋を見たり散歩をしたりしながら、祖父のインスピレーションを感じたとのこと。今後も、ホテルの歴史を大切にして世代と世代をつなぐホテルを目指したい」と話す。