芦ノ湖畔にある「小田急山のホテル」(箱根町元箱根、TEL 0460-83-6321)で現在、30種3000株のツツジやシャクナゲが五分咲きとなり来週中ごろには見ごろを迎える。
1893(明治26)年に設立された三菱合資会社・四代目社長の岩崎小彌太(こやた)男爵の別邸があった4万5000坪の広大な敷地に位置する同ホテル。庭園のツツジやシャクナゲは男爵自ら全国から収集して植えたもので、中には樹齢100年以上たつ株や、人の背丈を超すものもある。
天候にもよるが5月11日前後にクルメツツジ、キリシマツツジ、ミヤマキリシマツツジ、ウンゼンツツジなどのツツジやシャクナゲが赤、ピンク、白、紫など色とりどりの花が咲き、富士山、芦ノ湖、ツツジ、シャクナゲの競演を楽しむことができるという。
高浜虚子に俳句を学び、「巨陶」の俳号で句集を出すほどだった岩崎男爵にちなみ、同ホテルでは、「つつじ・しゃくなげフェア俳句募集」を開催してきた。選者は、銀化俳句会を主宰する中原道夫さんで、兼題は「つつじ」。ツツジのやシャクナゲが楽しめる6月30日まで俳句募集を行う。昨年は「喧騒(けんそう)も仕事も遠きつつじかな」が最優秀賞に輝いている。
見学時間は9時~17時。庭園見学料金は800円。ツツジ開花中まで。