小田原足柄異業種交流勉強会のプロジェクト「おだあし田んぼアート」が6月3日、山北町のシンボル的な存在である蒸気機関車D52を田んぼアートで再現する。
山北町にある「山北駅」は1889(明治22)年から東海道本線の箱根越えのルートとして開通した御殿場線の拠点駅だった。連結操車を担い多くの鉄道マンが働き、大正から昭和にかけて「鉄道の町」として栄えた。当時活躍したのが大型の蒸気機関車「D52」。御殿場線を力強く客車をけん引して登る勇敢な姿は多くの人に感動と勇気を与えていたという。
現在、山北駅の構内にはその中の1両「D5270」が約半世紀にわたって山北鉄道公園に静態保存され、山北町の活性化にも役立っている。昨年には構内を走行するイベントも行い成功している。同プロジェクトの中心メンバー・志村成則さんは「山北町と言えばD52。難しいがやりがいがあるので挑戦することにした」と経緯を話す。
当日は8時30分から報徳二宮神社による「お田植(たうえ)祭」を行い、1年間の安全と豊作を願ってから田植えを始める。田んぼたび(要予約)を履いてする田植えは子どもたちには人気のイベントとなりリピーターが多いという。11時30分前後に田植えを終えて昼食タイム。アルフェリカフェの「たんぼカフェ」も出店を予定している。
集合時間は8時。参加費は、大人=2,000円、小学生以下=1,000円、未就学児=500円。食事代、イベント保険料、田んぼカフェチケット1杯分(未就学児以外)を含む。参加申し込みはホームページで受け付けている。