小田原市沼代で5月20日、NPO法人小田原山盛の会が「沼代棚田周辺と里山の自然観察会~昔の風景と生き物の宝庫~」を開催する。
今では貴重となった棚田が残り、一年中地下水が湧き出る同地域は、トンボや水生生物の宝庫として地元で知られる。現在、「日本野鳥の会」がかつて同地域に生息していたサシバの復活を願い環境の再生を行っているほか、「山盛の会」が里山で拡大している竹林の整備などを行っている。
昔懐かしい風景の中には辻々に石仏があり、雑木林やコナラ林からいろいろな野鳥のさえずりが聞こえて来る。同イベントでは、奇跡的に残った里山の生き物はどのような環境の中に住んでいるのかを観察しながら散策する。
当日は植物学者の田代道彌さんを講師に招くほか、日本野鳥の会会員の頼ウメ子さんが棚 の再生現場と生き物について解説する。
山盛の会の川島範子さんは「7日に下見に行き、キビタキ、アカゲラ、イカルなど、野鳥20種、道ばたにはオドリコソウ、タツナミソウ、ハナイカダなど60種の春の花を確認した。昔ながらの動植物と棚田風景の残る沼代の観察会にぜひ参加していただければ」と呼び掛ける。
開催時間は8時20分~16時30分。受講料は1,500円(保険代・資料代含む)。申し込みは小田原山盛の会事務局で受け付ける。