「はこねのもり女子大学」(箱根町仙石原)が7月1日に実施した「はこじょ旅フォトクラブIN彫刻の森美術館~あじさい電車~」で、参加者が撮影した作品の中から優秀作品3点が選ばれた。
フォトグラファーで箱根写真美術館・館長の遠藤桂さんが指導する「はこじょ旅フォトクラブ」。回を重ねるごとに写真の品質もレベルアップ。遠藤さんは「きれいにクローズアップの写真を撮れる方が多いので、今回選考する際は、撮影場所がイメージできる作品、構図や表現能力を感じられる作品を選んだ」と話す。
優秀作品は、1位に服部祥子さんの「ようこそ。はこねのもりへ」、2位に小松峰子さんの「TAKE」、3位に中内和子さんの「スイッチバック・トンネルの奥に初夏の箱根」の3点となった。
遠藤さんによれば、1位「ようこそ。はこねのもりへ」は、彫刻作品の黒と赤、背景の緑のバランスが非常に良い点が評価された。2位「TAKE」は、画面いっぱいに彫刻作品を配置したことで、力強い作品となった。3位「スイッチバック・トンネルの奥に初夏の箱根」は、登山鉄道に乗車しながら撮影し、この場所をキープして、狙い通りに作品を作り上げたことが優秀賞に入賞した理由になったという。
2位に入賞した小松さんは「写真の鑑賞は好きでしたが、自分で撮るのは難しく苦手。今回いろいろ勉強させてもらい撮る事の楽しさをマスターできた。撮影した彫刻が曇っていたのにバックの鮮明な緑の中に生えて写っていたのでこれを題材に。タイトルを『TAKE』としたのは、受け止めると言う意味で、この手に乗っかってみたいと思ったことからタイトルにした」と経緯を振り返った。
同大学の木村容子さんは「実施しているカリキュラムの中でも人気のある講座。プロの指導で写真の楽しさを体得でき良い作品が生まれている。次回にはぜひ参加を」と呼び掛ける。