忍者の里・小田原で8月26日・27日に開催される「風魔まつり」に合わせて、主催する小田原市観光協会は全国に「忍者諸君集結せよ!」と呼び掛けている。
今年で5回目を迎える「風魔まつり」。「風魔」とは、戦国時代、五代100年にわたり関東を治めていた北条氏を陰で支えた忍者集団で、代々頭領(とうりょう)は「風魔小太郎」の名で呼ばれていたといわれる。
小田原市と神奈川県は「忍者」を日本の文化資産とし、観光客を誘客するための情報発信を行い、地域経済の活性化を図ることを目的に設立した「日本忍者協議会」の設立メンバーとなり、伊賀市、甲賀市などと連携して観光振興の活動を展開している。
風魔小太郎は漫画やゲームの世界ではなじみのある人気キャラクターだが、「風魔まつり」では、風魔忍者をより多くの人に知ってもらうために開く。メインイベントは、知力、技術力、運動力、感・運の要素を必要とする「天下一忍者決定戦」。予選会を勝ち抜いたつわものたちが「十代目風魔小太郎(男性優勝者)」「四代目おふう(女性優勝者)」の名を懸けて競う。
19日に始まった「忍者クイズラリー~風魔忍者を探せ~」では、まつり会場、小田原城常盤木門、清閑亭、小田原宿なりわい交流館、小田原地下街ハルネ小田原を巡り、風魔人形のクイズに答えて記念品を獲得する。
当日は「忍者オンステージ」がオープン。和太鼓演奏、忍者えっさホイおどり、忍者演舞&チビッコ手裏剣打ち道場、サムライソードパフォーマンスなどを行う。毎回好評の「忍者道場」も開き、本格手裏剣、わらべ手裏剣、吹き矢、弓矢、空中滑降&忍び足、忍者迷路、手作り紙手裏剣などの忍者体験ができる。
同協会の夏苅健二さんは「城下町小田原を代表するイベントで、県外からも多くの忍者ファンが小田原城に参上する。家族で忍者になりきって楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。「小田原城お堀スワンボートタイムレース」「ストリートラグビー夏の陣」も同時開催。
会場は小田原城址公園二の丸広場など。開催時間は、26日=10時~16時30分、27日=9時~16時30分。