生態系豊かな森づくりを目指して活動するNPO法人「小田原山盛の会」は9月30日、「城ヶ島・小網代の森・油壷観察会」を開催する。
「小網代の森(こあじろのもり)」は浦の川の集水域として、森林、湿地、干潟、海までが連続して残されている関東地方では唯一の森といわれ、約70ヘクタールの広さがあり相模湾に面している。森と海を行き来するアカテガニをはじめとして、希少種を含む多くの生き物たちが多様な生態系を形成する貴重な地域といわれている。同会では、今回の観察会を通して学んだことを、小田原・箱根・足柄地域の生態系維持の活動に役立たせる狙いがある。
当日は、小田原駅西口早雲公像前に集合し8時に出発。小網代の森を散策し、油壷の入り江を望む丘から荒井浜を散策、城ヶ島の絶景を眺めつつ、海岸線特有の植物や鳥、ウミウなどの海鳥を観察し、三浦半島に残された自然に触れあうバスハイクとなる。
講師を植物学者の田代道彌さんが担当し、地形的や植物、鳥類に関する情報を提供。学びながら観察を楽しむバスツアーとなる。
同会の川島範子さんは「田代先生と行う観察会。『小網代の森』は貴重な森で観察する意味が大きい。参加していただければ」と話す。「終了後、小田原駅前で懇親会も開催。こちらもぜひ」と呼びかける。
受講料は、一般=5,000円、正会員=4,500円(マイクロバスチャーター代・保険代含む)。