神奈川県平塚市にある全農・営農技術センターで、「キヌヒカリ」の後継品種として開発され、JAかながわ西湘農業協同組合などがブランディングに協力している「はるみ」の評価が高まっている。
自らも「はるみ」を生産する志村屋米穀店(小田原市浜町4)の志村成則さんは「『はるみ』のおいしさを多くの方々が知り始めたことが背景にある」と話す。志村さんは、水にこだわりながら無農薬で生産。「『はるみ』は育てがいのある品種。手をかけるとその分、おいしくなる」と味に自信を見せる。
箱根エリアの高級宿泊施設などでも積極的に「はるみ」を使用し宿泊客から喜ばれている。8月29日~9月3日に横浜タカシマヤで開催された「第34回かながわ名産展」にミツハシライスが出店し、志村屋米穀店の「はるみ」を取り扱ったところ好評。新米の予約も予想を上回っているという。
「かながわ名産展」は神奈川県内の名品が集まるイベントで、かながわ名産100選協議会、神奈川県観光協会、神奈川県が主催している。「ここで『はるみ』が紹介された意味は大きい。これから新米の収穫と発送に忙しくなる」と志村さんは話す。