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耕作放棄されたミカン畑をレモンが救う 「小田原みかんプロジェクト」が呼び掛け

小田原のレモンをPRするプロジェクトメンバー

小田原のレモンをPRするプロジェクトメンバー

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 耕作放棄されたミカン畑をレモン栽培で再生しようとする「小田原みかんプロジェクト」が継続的に活動を展開している。

小田原レモン

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 慶応義塾大学、東京農業大学、東京大学、北里大学、相模女子大学の学生と地元農家、小田原市、小田原養護学校、地元に事業所を持つ企業が参加する「小田原みかんプロジェクト」。今年も小田原市片浦地区の耕作放棄地の解消とPR活動を継続的に行っている。

 活動を推進する慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の都丸孝之特任准教授によれば「単位面積当たりのレモンの収益性はミカンに比べ約3.7倍と高い。小田原片浦地区で発生しているミカンの耕作放棄地を活用してレモンを生産することで農家の事業収益が大きく上がる」と話す。

 メンバーは、ミカンの耕作放棄地調査、レモン生産の情報提供などの活動を展開してきた。都丸さんによれば「それがレモンの生産を普及することになり、ミカン耕作放棄地の解消につながっていく」と話す。

 11月3日・4日に行われた「ジャパンハーベスト2018 丸の内農園」に今年も参加。新鮮な小田原片浦レモンのブースを出展してPR活動を行った。都丸さんは「この時期のレモンは芳醇(ほうじゅん)な香りを放出するグリーンレモン。10月末から11月にしか採れない貴重なレモンということもあり、年配から家族連れまで大勢の来場者がレモンの香りを楽しんでいた。小田原のレモンのおいしさが多くの人に知られれば、栽培が加速し耕作放棄地も減少する。その方法が効率的」と先を見据える。

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