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箱根・旧東海道「甘酒茶屋」も雪景色 暖炉の火で暖を取り冬の風情楽しむ

グアムから来た2人の米国人。思わぬ雪景色の箱根を楽しむ

グアムから来た2人の米国人。思わぬ雪景色の箱根を楽しむ

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 箱根・旧東海道街道沿いにある「甘酒茶屋」(箱根町畑宿二子山、TEL 0460-83-6418)に1月31日の夕方より雪が降り始め、2月1日には銀世界となり、訪れた人々は囲炉裏(いろり)の火に手をかざしながら思わぬ風情を楽しんでいる。

囲炉裏(いろり)の先に箱根の雪景色が広がる

 甘酒茶屋の前の旧街道を西に上ると京都は三条に着く。その三条にあるのが茶懐石の老舗「辻留(つじとめ)」。裏千家の懐石料理をあずかる出張専門店で、茶会などに洗練された伝統の茶懐石を提供。その味は高く評価され、宝ヶ池のグランドプリンスホテル京都の「茶寮」で京都では唯一味わうことができる。東京の「辻留」は赤坂店。

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 この「辻留」で料理の基本を学んだのが甘酒茶屋十三代目店主の山本聡さん。「素材を大切に扱いおいしさを引き出す技を教えていただいた」と話す。ここに7年、京都に13年。出張先の茶会で、裏千家から出入りを許されていた着物店で働いていた伴侶となる昌子さんと出会う。高齢になった十二代目、父の達雄さんと母の順子さんを手伝うことになり二人して箱根に戻った。

 「1月晦日(みそか=31日)の夕方から雪が降り始め、次の日の朝には10~15センチ積もり、翌朝の仕事は雪かきから始まった」と山本さん。バスが動き始めていたので雪が残るにもかかわらず多くの人が甘酒茶屋を訪れたという。

 グアムから来た2人は、囲炉裏の火に手をかざし、甘酒を冷ましながら味わっていた。思わぬ雪景色を楽しみ、囲炉裏の先に見える銀世界を見つめながら箱根の思い出を刻んでいる。

 人々は米こうじの自然な甘さの「甘酒」(400円)を「ふうふう」言いながら味わい、備長炭で焼いた「力持ち」(500円)をなぜか「あっちち」と声をそろえて食べている。そんな人々の間をゆっくりと穏やかに箱根の時間が流れていく。