箱根仙石原の「箱根湿生花園」(箱根町仙石原、TEL 0460-84-7293)で「ヒマラヤの青いケシ」が開花し訪れた来園者を喜ばせている。
ケシ科メコノプシス属の「ヒマラヤの青いケシ」。ヒマラヤ一帯に分布し、黄やオレンジ、白が多いケシ科の中で極めて珍しい青い花を咲かせる。本来ならば花の見頃は5月半ばだが、より多くの来園者に観覧してもらうため、冬の間にハウスで育成させて開花時期をゴールデンウイークに設定している。
ケシ科の植物に詳しい学芸員の松江大輔さんは「透明感があり、時には神秘的で、時には美しすぎる花を咲かせ、来園者に感動を与えレンズを独り占めしている。表情のある花のため見続けても飽きない」と話す。開花時期を早めた株と通常の時期に開花する株とがあるため、5月下旬まで花を楽しめる。
箱根湿生花園は、湿原や川、湖沼などの水湿地に生育している植物が主役の植物園。園内には、日本の各地に点在している湿地帯の植物200種のほか、草原や林、高山植物1100種など約1700種の植物が四季折々に花を咲かせている。専属ガイドの園内散歩は毎日行い、学芸員によるプレミアム教室を月1回開いている。
開演時間は9時~17時。入園料は、大人=700円、小学生=400円。開園期間は3月1日~11月30日。