小田原城・本丸をスクリーンにして行われたプロジェクションマッピングの国際大会「1ミニット・プロジェクションマッピングin小田原城」が、9月23日に閉幕した。北条早雲公顕彰五百年事業実行委員会が主催し、プロジェクションマッピング協会が企画・運営した。
世界43の国と地域から177作品のエントリーがあり、最終審査で選ばれた20作品、招待作家のスペシャル作品、昨年度グランプリのクリエーターの作品、中村獅童さんによる歌舞伎とプロジェクションマッピングのコラボ作品などが上映された。
歴史的背景のある小田原城・本丸に投影することからクリエーターや映像作家の中で話題となり、作品の募集を始めると1週間で40作品のノミネートがある勢いで、過去最大の応募作品数となった。
事務局長の藤井秀樹さんは「応募作品数だけでなく表現レベルも高く、感動的な作品がそろい優劣付け難い。見ていただいた方からも『良い作品で面白かった』『小田原城がとても魅力的に見えた』など良い評価も頂いた」と話す。
「1ミニット・プロジェクションマッピング」のルーツは、逗子で行われていた建築へのプロジェクションマッピングショー。「逗子メディアアートフェスティバル(ZMAF)」というアートの祭典として毎年実施されるようになり、2012年、正式に1回目が開催された。尺(作品の長さ)が1分で競うという特殊性が注目され、回を重ねるごとに応募作品数、作品のレベル、観客数が伸び続けている。
グランプリは「The Great Dreamer」(Julia Shamsheieva・ウクライナ)、準グランプリは「Hatsuyume (First Dream)」(DecideKit・タイ)に輝いた。そのほかの受賞作品は以下の通り。審査員特別賞=「Glitch」(AVA Animation & Visual Arts・カナダ/メキシコ)。小田原賞=「WAYAK」(DUX ANIMATION STUDIO・メキシコ)、オーディエンス賞=「The Past and Future」(RESORB・ドイツ)、特別賞=「Odawara’s legacy」(Los Romeras・スペイン)。