伊豆箱根鉄道・大雄山線(小田原駅~大雄山駅)でミントグリーンに塗色した「ミント・スペクタクル・トレイン」(愛称=Spectacle )の一番電車が、9月26日6時16分に大雄山駅を出発し運行を始めた。
大雄山線は、1984(昭和59)年に鉄製の車両を導入。2年後からはステンレス製車を導入し、車両カラーを「青」として親しまれてきた。当時導入する際には「赤」と「緑」も候補カラーとして挙げられデザイン画も作成されていたという。
大雄山線は1925(大正14)年に開業し、2020年には95周年を迎えること、「平成」から「令和」に時代が移り変わったことなどから「緑」カラーの導入を決定。これからの時代を、より色鮮やかに感じてもらえるよう、当時のデザイン画の単なる「緑」の再現ではなく、「ミントグリーン」を選択した。
名称は、色鮮やかで壮観であることから5505編成を「ミント・スペクタクル・トレイン」(愛称=Spectacle)に決定。既に4月から運行中の5504編成「イエロー・シャイニング・トレイン」(同=Shining )に続く「Sシリーズ」となる。
伊豆箱根鉄道で広報を担当する杉原理恵さんは「大雄山線では、今回のミントグリーン色の車両が追加され、イエローと既存の青色、さらに赤電の赤色と4カラー。新鮮さと親しみを感じていただければ」と話す。
一番電車をカメラに収めるファンの姿が沿線に見られる中、「ミント・スペクタクル・トレイン」は小田原に向かって走行していた。