神奈川県大井町の「天ぷら満天」(大井町金子、TEL 0465-46-9789)が、長年付き合いのある水産問屋から仕入れるカキを使った「牡蠣(カキ)天丼」と、地元の峯自然園から届く椎茸(しいたけ)を主役にした「椎茸の海老(エビ)詰め」を提供している。
店主の渡辺賢吾さんが、翌日の仕込みが終わり、のれんを片付けようと見上げると、「満天の星が『秋は牡蠣(カキ)と椎茸(しいたけ)に』と話してくれた気がして…良い食材を吟味して秋メニューとし提供している」と笑顔を見せる。
天ぷらの老舗「銀座・天一」や「ハゲ天」で修業した経歴を持つ渡辺さん。「どちらもプリプリとした食感が大切な素材。揚げ方次第で味が大きく変わる。腕の見せどころ」と話す。シイタケを納入している峯自然園の一寸木修二さんは「原木で育てたシイタケは、これからますます味が良くなる。秋を代表する味覚」と話す。
修業中に「音で揚げ上がりを知れ」と教えられた渡辺さん。「素材や季節により音が違う。秋の素材は難しいが揚げがいがある。上手に揚げればとてもおいしくなる。秋は天ぷらが一番おいしいとき。ぜひ味わっていただければ」と話す。
価格は、牡蠣天丼=1,300円、椎茸の海老詰め=2個450円。営業時間は11時~15時、17時~21時。火曜定休。