今年最後で、通算118回目の「しもそが五郎十郎 朝市」が、12月1日に御殿場線「下曽我駅」の横で開催され、1時間だけの開催にもかかわらずにぎわいを見せた。
「下曽我といえば仇(あだ)討ち」。曽我兄弟が父のあだ、源頼朝の寵臣だった工藤祐経を討った物語は、江戸時代に歌舞伎の演目にもなった「曽我物語」の源典にもなっている。捕らえられた兄弟の霊をなぐさめるため、毎年5月に「傘焼まつり」が兄弟の菩提寺・城前寺(小田原市曽我谷津)で行われている。
下曽我商工振興会でも、この物語にちなんで「しもそが五郎十郎市」(年1回2月)と「しもそが五郎十郎 朝市」(毎月第1日曜)を開催。当日は、「朝市特売」「朝市じゃんけん大会」「スタンプサービス」を1時間で一挙に実施。今回の「朝市特売」は卵。販売が始まると飛ぶように売れていた。通常80円が開催中は50円で販売される勝寿司の「いなり」もこれだけを求めに来場するリピーターも多く、売り切れるのが早い。程よく甘いのが好評の理由という。
開始から30分で多くの来場者が目的の商品を買い求め、残り時間を楽しんで朝市が終わる。今回は今年最後の開催で、次回は2020年1月5日。