「本家しぶそば」が、渋谷駅再開発事業に伴い9月13日に閉店することが発表されたことを受けて、「箱根そば」ファンから惜しむ声が上がっている。
東急弘潤会の食堂部門にルーツを持つ「しぶそば」。運営は東急弘潤会から東弘二葉、更に東急グルメフロントへと変わるも、客、しぶそば、関係者、生産者の関わり合いを四つ葉のクローバーで表現した「四つ葉の関係」は受け継がれ、そば文化と味を提供してきた。
箱根そばファンからは、「住まいが小田急沿線のため『箱根そば』が決まりだったけど、『本家しぶそば』の味も好きだった」「同じ鉄道系の駅そば。良きライバルでありながら友達のような感覚だった」「渋谷に行ったときにはほぼ食べていた」などの声が聞こえた。
小田急レストランシステムの「箱根そば本陣」(新宿店)と、東急グルメフロントの「本家しぶそば」が連携して同一のメニューを昨年11月25日から期間限定で提供したことがあった。当時、「しぶそば-箱根そばが相互乗り入れ」と話題になった「からちくそば」(650円)。「からあげ」と「ちくわ」をトッピングしたそばで、両社が協同してメニューを考案したコラボレーションメニューだった。
「本家しぶそば」閉店のニュースに対して、箱根そばのマスコットキャラクター「やっこさん」は、SNSで涙マークのみを発信。しぶそばの「しぶくまくん」と「やっこさん」の友好関係がうかがえる。多くのファンは、「渋谷に再びオープン」を願いながら9月13日を迎えることになる。