8月7日に従来店舗から海岸よりに400メートルの新店舗に移動した「湯河原十二庵」(湯河原湯河原町宮上、TEL 0465-43-7750)が、二つの新たな試みをスタートさせた。
店主の浅沼宇雄さんは「新店舗に多くの方々にお寄りいただいた。感謝の気持ちを持って新しい試みに挑んでいきたい」と意欲を見せる。そのひとつが「移動販売」。湯河原や真鶴の山間部で買い物が困難な地域に出向いて販売を行う。既に実施しており好評という。
「湯河原十二庵」では店頭販売、店内飲食のほか、出店販売を行っており、今回の移動販売で複合的なチャネルが完成する。新たに移動販売車も納車され本格的稼働の準備が整った。精肉店など他業種の移動車と連携して移動販売を行い利用者の簡便性を高める。
もう一つが「はらぺこチルドレン」の活動。空腹の子どもたちに無料で簡単な食品を提供する活動で、豆腐の製造過程の食材を使って販売しているドーナツをセットした「はらぺこチルドレン・なかよしドーナツ」として配布日・個数限定で提供する。
浅沼さんは「地域が元気になってもらいたい。そのために、お年寄りも暮らしやすく、子どもが育ちやすいことは大切。これからもフル回転でがんばりたい」と話す。