神奈川県平塚市にある全農・営農技術センターで、「キヌヒカリ」の後継品種として開発され、JAかながわ西湘農業協同組合などがブランディングに協力している米「はるみ」の収穫がほぼ終わった。
2016(平成28)年の食味ランキングで「特A」を獲得した「はるみ」。翌年にも連続して「特A」の評価をされた。小田原育ちの味は、しっかりとした粒感がありながら、ねっとりとした甘い粘りが特徴でファンが多く「炊きたてで食べても、冷めてから食べてもうま味が生きている」と評価されている。
箱根エリアの高級宿泊施設などでは「はるみ」を使用し宿泊客からも喜ばれたことから広く知られるようになり、自信を持って地元の米を使うようになった。各地で行われる名産展などにも出店することがあり「はるみ」の名前も浸透している。
特に注目されているのが、水にこだわりながら無農薬での生産。生産者は「育てがいのある品種で、手をかけるとその分、おいしくなる」と味に自信を見せている。