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小田原のマグロ専門問屋が経営する「かしわ水産」 ネット販売開始

「目利きの柏木」といわれ料理人から信頼されている柏水産の柏木雄介さん

「目利きの柏木」といわれ料理人から信頼されている柏水産の柏木雄介さん

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 小田原に加工場と店舗を持つマグロ専門問屋「柏水産」(小田原市飯田岡)で12月後半から、自社オンラインショップで受注し年末までに届けるマグロ商品の発送作業が続いた。

早川の小田原漁港にある「かしわ水産」外観

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 柏水産は、料亭や飲食店に魚を納める仲買事業と、小田原漁港近くでマグロ専門食堂「かしわ水産」(早川)を運営する店舗事業の2大柱で経営してきた。新型コロナウイルス感染の影響を受けて、より安定的な経営の必要性を感じ、第3の柱としてオンラインショップ事業の構築を急いでいた。

 手始めに12月2日、ウェブサイトをリニューアル。同16日にはオンラインショップを開店。年内配送が可能な17日~27日はオンラインショップ開店記念として、「自家製冷凍ネギトロ」を5,000円買い上げごとに進呈するサービスを行った。

 店主の柏木雄介さんは「予想を超える方にアクセスしていただき感謝している。私どもの店でマグロのおいしさを味わっていただいた方やマグロ好きの方が注文してくれた」と感謝の気持ちを言葉にする。

 柏水産は1961(昭和36)年、柏木さんの父である柏木繁輝さんが、20年修業した鮮魚仲買商からカジキマグロ部門を譲り受ける形で独立し創業した。その経緯からマグロを得意とする問屋となり、マグロや遠海ものは三崎・焼津・清水・豊洲、近海ものは小田原漁港から仕入れている。「目利きの柏木」といわれ、柏木さんの魚選びに信頼を置く板前や料理長は多い。

 2016(平成28)年3月、新鮮なマグロを味わえる店「かしわ水産」をオープン。4種類のマグロが食べ比べできるメニューが話題となり店頭はにぎわいを見せた。柏木さんは「店に来た方々がマグロを土産として持ち帰るケースが増えた。このときに一般の方々がどのように商品を買い求めるかを学ぶことができ、オンラインショップの品ぞろえに役立った。これからも『もっとおいしくもっと身近に』を信条にしてマグロと格闘していきたい」と意欲を見せる。

 オンラインショップの年内配送は27日注文分で終了。店舗「かしわ水産」の年末年始の営業は、29日=10時30分~14時30分、30日=10時30分~14時、31日=8時~12時(物販のみ)。年始は1月9日から営業。

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