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間もなく185系「踊り子」のラストラン カメラに収め惜しむ人続々

首都圏からの乗客を運び続けた185系「踊り子」(撮影=加藤恵三)

首都圏からの乗客を運び続けた185系「踊り子」(撮影=加藤恵三)

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 3月13日に行われるダイヤ改定で引退する185系「踊り子」(東京・新宿~伊豆急下田・修善寺)のラストランか近づき、神奈川県西部地域の人々から惜しむ声が上がっている。

東京に向かう185系「踊り子」

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 1981(昭和56)年3月から運行された185系電車。老朽化した153系電車の後続車両として登場。特急や急行列車から普通列車まで、幅広い用途に使用できる汎用性を持つ車両として活躍。小田原・箱根地域では、特急「踊り子」や「湘南ライナー」などを中心に運用され、観光客や通勤・通学客の運送に大きな役割を果たした。

 国鉄時代の設計思想が生きており、「故障も少なく素直に走り続ける信頼の車両」として評価も高い。直流モーターの音が特徴で「懸命に走る姿が音から感じられる」「あの音に勇気づけられ自分も走り続けた」など引退を惜しむ人も多く、「窓の開く特急」としても知られている。

 根府川地域で、おかめ桜の植栽を30年近く続け、約1000本が早咲きする桜のスポットづくりに取り組んでいた「離れのやど 星ケ山」オーナーの内田昭光さんは「先日も、おかめ桜と185系踊り子をカメラに収めようと多くの人が訪れにぎわっていた。あの独特の音で走るのが聞こえなくなると寂しい」と話す。

 JR東日本では、「踊り子」が見続けてきた沿線の景色と、運行に携わってきた人々のメッセージを込めたスペシャル動画を制作。「185系を愛するすべての人に」を対象にして、第1作=東京駅→熱海駅、第2作=熱海駅→伊豆急下田駅区間の2作品を配信している。

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