今年も南足柄市千津島にある長井清高さんの庭に咲く7種類40本の藤が見頃を迎え、里山にきれいな姿を見せている。
長井さん宅では藤棚を作らず立ち木造りにしているため自然な姿で咲き誇り、多くの人に感動を与えている。今から50年前、父親の故・高平さんが山から移植し、40年間かけて育てた藤。妻の光枝さん(87)と家族が受け継いで育てている。
花後にできる豆鞘(まめさや)や枯れた花房をつけておくと木が弱くなるため、こまめに取らなければいけないほど繊細な藤。光枝さんは「手入れはとても大変。でも来ていただいた人に『きれいですね』と言われるととてもうれしく、また頑張ろうという気持ちになる」と話す。