見る・遊ぶ

小田原フラワーガーデンで花菖蒲・睡蓮・紫陽花の競演 温室では「皇帝アナナス」も

小田原フラワーガーデンの花菖蒲・睡蓮・紫陽花と石田七緒子さん

小田原フラワーガーデンの花菖蒲・睡蓮・紫陽花と石田七緒子さん

  • 8

  •  

 6月に入り小田原フラワーガーデン(小田原市久野)の「花菖蒲(はなしょうぶ)」と「睡蓮(すいれん)」が見頃を迎え、負けじと「紫陽花(あじさい)」も満開を急いでいる。

10年に一度しか咲かない「皇帝アナナス」が開花

[広告]

 「なぜ花菖蒲の花にも菖にも蒲にも『くさかんむり』がついているの?」「睡蓮は眠くなるの?」「赤・白・青もあるのにどうして紫陽花は紫だけ書くの?」。小田原フラワーガーデンを訪れた小学5年生の疑問に母親は必死に答えを探している。

 この季節は、静かに草花などを楽しむには最適。しっとりとした空気の中で草花が息づき季節の移り変わりを感じることができるため、このシーズンを狙って来園する親子連れなども多い。

 通常の「花菖蒲」は平面的な植栽が一般的だが、小田原フラワーガーデンでは、約180品種1000株が渓流や池を縁取るように水辺沿いに植栽されている。そのため、花が水鏡に映り込む姿が見られ人気を集めている。

 更に「睡蓮」が合わせるように見頃となり、赤、白、黄、ピンクと様々な色の花が水面に浮かぶように咲き、花菖蒲と睡蓮のさわやかなコラボレーションを紫陽花が祝福しているような様子が楽しめる。

 小田原フラワーガーデンの石田七緒子さんは「花菖蒲は晴れの日は薄く繊細な花びらが涼やかに風に揺れ、曇りや雨の日は花菖蒲の色合いがより柔らかく見える。天気によって絶妙に表情を変える、梅雨の季節ならではの魅力をもつ花。睡蓮や紫陽花とともに楽しんでいただければ」と呼び掛ける。

 併せて、園内のトロピカルドーム温室では、10年に一度しか咲かない「皇帝アナナス」が開花。石田さんは「ブラジルを原産地とするパイナップル科の中でも最大級の植物で、葉の間にある水分は、自生地では両生類等の生息地になるほか、多くの生物に重要な生態系機能を果たすといわれている。ぜひご覧いただければ」と呼び掛ける。

 花菖蒲・睡蓮・紫陽花を観賞できるエリアは入園無料。「皇帝アナナス」があるトロピカルドーム温室は、大人=200円、小・中学生=100円。営業時間は9時~17時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース