若きデニム職人の工房「SAGA DENIM」が本格的なデニム縫製技術で作る「デニム マスク」が、洗濯を重ねることで色落ちが進み愛着がわくことから再び注目を集めている。
「一年使い続けてますます愛着が出てきた」と評価が高まるデニムマスク
「SAGA DENIM」のオーナー嵯峨貴裕さんとともに、デニムマスクのブランディングを支援したジーンズ商品の移動販売を手がける「Denimman(デニムマン)」の新倉健一郎さんは「一年使い続けてますます愛着が出てきた。洗濯による色落ちがデニム好きにはたまらない」と話す。新倉さんによれば、購入された方から同様の声が上がっているという。
2020年5月に本格的に販売を開始した「デニムマスク」。デザインが良いことと、デニムの特性を知り尽くした縫製が施されていることから評判となり、予想を超える注文が全国から来た。
素材も、表地は岡山県産13.5オンスセルヴィッチデニム。裏地にはジーンズに使われる厚手の国産スレキ(内縫い用ポケット生地)を使用。「手作りで何もかもデニムのプロならではの目利きと仕事をしている」と評価され、現在でも品薄が続いている。
2021年4月には、第2弾のマスクとして、ビンテージのダック生地を再現した生地を使い、アメリカの老舗ワークウエアブランド「CARHARTT(カーハート)」を参考にしてオリジナルのデザインと縫製手法で製作した「ダックマスク」も販売。ダック生地でありながら柔らかさを大切にして製品化しているためファンが多い。
新倉さんは、マスクを一年も使い続けることはとても残念なこととした上で「デニムの色落ちが自然に行われ、とても良い感じになっていく。愛着がわいてくる。ここに来て再び注目を集めている」と話す。
製作する「SAGA DENIM」の嵯峨さんも「愛着を持っていただけるのは、デニム職人としてはとてもうれしい。手作りのため生産量が少ないが、思いを込めて製作している。これからも愛用される商品を提供していく」と話す。